XMLマスター取得推進企業インタビュー

XMLの生みの親、育ての親、IBMのXML普及・促進への取り組み
日本アイ・ビー・エム株式会社


住田 真一郎 氏
中林 紀彦 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
テクニカルセールス&サービス

理事
技術統轄本部長

住田 真一郎 氏
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
インフォメーション・マネジメント
データサービス・テクニカル・セールス

ソフトウェア・エバンジェリスト

中林 紀彦 氏
XMLマスターの取得を社内で推進されている日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業 テクニカルセールス&サービス 理事 技術統轄本部長 住田 真一郎 様、ソフトウェア事業 インフォメーション・マネジメント データサービス・テクニカル・セールス ソフトウェア・エバンジェリスト 中林 紀彦 様にお話を伺いました。
 

IBM様はW3CメンバとしてXML、XQuery仕様策定に携わられ、いわばXML、XQueryの生みの親のひとりでいらっしゃいますね。

住田:
IBMのソフトウェア事業には「オープン化」という事業戦略があります。常にテクノロジーをリードする企業であり続けるため、自分達の保持する技術を囲いこむのではなく、オープン且つスタンダードなテクノロジーとしていくという戦略です。そのため、EclipseのようにIBM社内で開発したソフトウェアでもApacheなどのオープン化団体に寄贈し、デファクトスタンダードとして広くご利用いただけるようにしています。このような活動の一環として、XML、XQuery、SOAPなどオープンな仕様の策定にIBMは、積極的に取り組み、技術ノウハウの供与を行っています。

中林:
IBMはさらにJCP(Java Community Process)ACORD (Association for Cooperative Operations Research and Development) など、各業界で必要とされるXMLボキャブラリの策定にも積極的に参画しています。基本仕様ができただけではXMLは普及しませんので・・・。

IBM様ご自身もXMLを積極的に活用されているのでしょうか?

中林:
実はIBM製品はほとんどが内部的にXMLを使っています。pureXML機能を特長としているDB2やXMLベースの開発支援ツールRationalがXMLを活用していることは言うまでもありませんが、例えばNotesやLotus ConnectionsなどのLotus製品でもAtomフィード、マッシュアップなどXMLテクノロジーが随所に利用されています。Tivoliでは収集するイベント情報をXML形式としているなど、表に出ないものまで含めるとかなりの製品でXMLが使われています。

住田:
さらにIBMサービス事業でもXMLが重要な役割を担っています。ビジネスアプリケーション構築の際にメタデータをいかに管理するかは大変重要です。ビジネス要件をインフラ要件に落とし込む際に、業界、用途ごとに策定された電子カルテ、人材情報や受発注など様々なXMLボキャブラリをうまく活用すると、時間やコストを減らし、できあがったシステムの再利用性を高めることができます。このことは業界全体を効率化していくことにもつながります。

XMLはすでに普及したと思われますか?

中林:
はい、ここ数年でかなり普及したと思いますが、IBMは今後もXMLコンソーシアムの各部会での活動やXMLボキャブラリ策定などさらなる普及を促進する活動を継続していきたいと考えています。

住田 真一郎 氏

住田:
今ではアプリケーションの出力フォーマット、伝送される電文、表示するWebデータなど、様々なデータがXMLフォーマットになっています。これらのデータをDBに格納するときだけ表形式に変換するというのは不自然ですので、IBMではDB格納もXMLフォーマットのまま行えるpureXML機能を3年前からDB2に実装しています。最近ではpureXMLをご利用いただけるお客様も確実に増えつつあります。伝送フォーマットだけでなく、格納フォーマットとしてXMLは今後さらに普及していくでしょう。


XMLDBの普及・促進についてもなにか取り組みをされていらっしゃいますか?

中林:
XMLDBが最初に利用され始めた7~8年前の印象で、XMLDBではパフォーマンスに問題があると思われることがあります。そのような誤解を払拭するために、pureXMLのパフォーマンスデータなどWeb上に正しい理解が得られるような情報を公開するように心がけています。
また、現状お客様がXML形式を要望されても、SIerの方々にXMLDBのノウハウがないためにXMLが利用されないというケースもあります。弊社ではXML技術情報のWebへの公開、技術セミナーの開催、XMLDB設計やXQueryに関する書籍の執筆などXMLDBに関する技術情報を入手しやすくするための様々な活動を実施しています。現在、XMLDB構築実績が豊富なあるSIerの方々のノウハウ集を文書化する作業も進行しています。
XMLの技術力を保持するエンジニアの育成もXMLDBの普及・促進には重要と考え、積極的に育成支援をしています。

XML技術者の育成については具体的にはどのような取り組みをされていらっしゃるのでしょうか?

中林 紀彦 氏

中林:
社内サービスエンジニアにはこれまでもXMLやスキーマ設計の技術力を保持してもらっていますが、社員で対応できない数のXML関連プロジェクトが発生した際にXML技術を持つ派遣社員を適宜アサインできるよう、現在取引している人材派遣会社に、今年からIT系登録派遣社員を対象としたXML技術教育を開始してもらいました。
また、学生からプロフェッショナルまで、XML技術力を競うことができるXMLプログラミング・コンテストを昨年12月より開催し、広くXML技術者の育成を支援するような活動も実施しています。

XML技術者育成についてのXMLマスターの活用についてお聞かせください。

住田:
XMLはすでにITエンジニアとして必要なコアスキルのひとつになっています。このような要素技術について第3者機関に客観的に実力を判定してもらい、自分の実力は業界内でどのレベルなのかをきちんと知ることは大変良いことだと思います。技術力を身につけるには、自らスキルを磨いていくことがなによりも重要ですので、個人のXML習得の動機付けとして積極的に活用していきたいと考えています。

中林:
私自身もスキルアップのために「XMLマスター:プロフェッショナル(データベース)」を取得しましたが、資格取得準備をすることで改めて勉強になりましたし、また試験内容そのものもためになる内容だったと思います。社内外にXMLを普及・促進していく上でXMLマスターは活用できると考えています。

ありがとうございました。

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