村田真のXMLブログ

日本人で唯一W3CのXMLワーキンググループに参加しXMLの標準化プロセスに携わったXMLの生みの親、村田真さんのブログです。

博士論文のテーマ

候補者の博士論文のテーマは、XPath式を比較して、等価であるかどうか
などの判定をすることである。

具体例を示す。

Q1: /site/regions/*/item[parent::namerica or parent::samerica]
Q2: /site/regions/namerica/item | /site/regions/samerica/item

Q1が返すノードとQ2が返すノードは必ず一致するという判定を、彼の
実装では20ms程度で行う。

スキーマ(DTD)がある場合は、スキーマの制約も考慮して、判定
する。たとえば、SMILのDTDのもとで以下の二つのXPath式を考える。

Q3: smil/head//layout
Q4:: smil/head//layout[ancestor::switch]

Q3が返すノードであってQ4が返さないものが存在するという判定
を、彼の実装は81msで行っている。

博士論文審査のときの資料博士論文ドラフトに詳細がある。

この研究を、あなたはどう評価するだろうか?

投稿者: 村田 真 / 日時: 2007.01.08

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コメント (投稿数:1)

★ 小西啓介:

既に3年経ってますが
Xquery,Xpathのパーサの開発に使われそうな技術ですね(論理は全く理解できませんが)。RDBがSQLのリライトするようにXML-DBがXqueyもリライトする必要があるはずですしね。

投稿者: 小西啓介 | 2010年06月28日 00:55

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